簡単な説明
パルス幅変調器(PWM)命令は、アナログ入力値Axをパルス入力信号に変調します。パルス幅はアナログ値Axに比例します。
接続 |
説明 |
入力Ax |
パルス入力信号に変調されるアナログ信号。 |
パラメータ |
Min: 設定可能範囲: -20,000 ~ +20,000 Max: 設定可能範囲: -20,000 ~ +20,000 A: ゲイン B: ゼロオフセット PT: 入力を変調する周期的時間 p: 小数点以下の桁数 |
出力Q |
Qは、アナログ値範囲と比較した場合の標準化された値Axの比率に応じて、各時間周期の割合に対して設定、またはリセットされ ます。 |
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FL1A~FL1D: FL1Eよりも前には、PWM機能ブロックは存在しません
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パラメータPT
周期時間PTは、既にプログラムされた別のファンクションの実効値によって指定す ることができます。
アナログ比較:Ax Ay
アナログトリガ:Ax
アナログリニア変換:Ax
アナログマルチプレクサ:AQ
アナログ台形制御:AQ
アナログ演算:AQ
PI制御:AQ
アップ/ダウンカウンタ:Cnt
パラメータp(小数点以下の桁数)
パラメータpが適用されるのは、メッセージ出力のAx値の表示のみです。
機能の詳細
ファンクションはアナログ入力Axでの信号値を読み取ります。
この値にパラメータA(ゲイン)の値を乗算します。パラメータB (オフセット)は以下のように積に加算されます。
(Ax * ゲイン) + オフセット = 実効値Ax
ファンクションブロックは、範囲と比較した値Axの比率を計算します。ブロックは入力QをT (周期時間)パラメータの比率に対して高に設定し、残りの期間に対しては低に設定 します。
タイムチャートでの例
以下に示す例は、PWM命令がアナログ値から入力信号を変調する方法を示します。
例1
アナログ入力値: 500 (範囲0...1000)
PT (周期時間): 4秒
PWM命令のデジタル出力パターンは、2秒間ON、2秒間OFF、2秒間ON、2秒間OFFであり、パラメータ"En" = ONである間はこのパターンの出力が続きます。
例2
アナログ入力値: 300 (範囲0...1000)
PT (周期時間): 10秒
PWM命令のデジタル出力パターンは、3秒間ON、7秒間OFF、3秒間ON、7秒間OFFであり、パラメータ"En" = ONである間はこのパターンの出力が続きます。
計算規則
Q = 1 (時間PTの間(Ax Min) / (Max Min)の場合)
Q = 0 (時間PTの間PT [(Ax Min) / (Max Min)]の場合).
注: この計算のAxは、ゲインとオフセットを使って計算した実効値Axを示します。 MinとMaxは、この範囲で指定された最小値と最大値を示します。
設定時に注意すべき特定の特性
「アナログ値処理」セクションのアナログブロックパラメータに関するヘルプを参照してく ださい。