加熱制御の要求
例に、加熱制御におけるリード温度と室外温度の正反対の性質を示しま す。
加熱のリード温度は、室外温度に反比例して制御する必要があります。 これは、次のことを意味します。室外温度が低いほど、リード温度は高 くなります。
室外温度とリード温度は、PT100センサで測定します。
室外温度が0℃の場合、リード温度を50℃にする必要があります(x)。
室外温度の低下が4℃を超える場合、加熱をオンにする必要があります。
WindLGCソリューション
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PT100センサがAI1に接続されて、リード温度を測定します。
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アナログ増幅器を、以下のようにパラメータ化します。
増幅器が、センサが測定した実効温度を、その出力に出します。
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PT100センサがAI2に接続されて、室外温度を測定します。
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アナログ増幅器を、以下のようにパラメータ化します。
増幅器が、センサが測定した温度に反比例する値を、その出力に出しま す。 このため、室外温度が大きいほど、出される値は小さくなります。
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アナログ増幅器を、以下のようにパラメータ化します。
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アナログ比較を、以下のようにパラメータ化します。
リード温度と標準化された室外温度の差が4℃を超えると、アナログ比較は出力Q2をオンにします この差が0℃に達しない場合、アナログ比較は出力Q2を再びオフに戻します。
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出力Q2がヒーターをオンまたはオフします。
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操作モード
室外温度の低下によって、アナログ増幅器が出す値が同じ程度増加します。アナログ比較のリード温度と室外温度の差が増加します。
差が4℃を超えると、加熱がオンになります。
加熱をオンにすることによって、リード温度が増加します。これによって、アナログ比較でのリード温度と室外温度の差が低下します(室外温度が、リード温度が増加するよりもゆっくりと低下する場合)。
この差が0℃以下になると、加熱はオフになります。
パラメータの変更
アナログ増幅器のオフセット(y)パラメータは、室外温度0℃における必要リード温度(x)に依存します。このパラメータは、以下のように計算します。
y = x -150
さらに、加熱のスイッチオンしきい値とスイッチオフしきい値は、アナログ比較のしきい値を使用して変更できます。
注
これに従ってアナログ比較のしきい値を合わせる場合、ブロックを保存することができます。
お試しください。
例は、WindLGC CD-ROMの回路プログラムを参照してください。WindLGCの回路プログラムをロードして、上記の指示をシミュレーションモード で試行します。