充填ステーションの必要条件
ボックスを2つの品目で、それぞれに指定された総量で、充填する必要があります。 全品目がボックスに入ったら、ボックスを梱包ステーションまで搬送します。コンベヤベルトが両品目をボックスまで搬送します。(この例では、充填用コンベヤベルトは表示されていません。) この例の回路プログラムでは、各タイプの品目を数える2つのアップ/ダウンカウンタと、品目の合計数を数えるアナログ演算命令と、各タイプの必要品目数を示すIDEC SmartRelayディスプレイおよびテキストディスプレイに表示(テキスト表示)されるメッセージ出力と、これまでに数えられた総数が使用されます。
以下にプロセスを説明します。
ボックスに充填するために、各品目がコンベヤベルトでボックスまで搬送されます(この例には含めません)。
各品目がボックスに落とし込まれる順序はランダムです。
ボックスに落とし込まれる各品目を、センサが数えます。
接続されたテキストディスプレイおよびIDEC SmartRelayディスプレイには、種類ごとの品目数と、ボックスの総品目数を表示す る必要があります。
WindLGCの回路プログラム
品目がボックスに落とし込まれるのを検出する2つの入力I1とI2のセンサに、光バリヤが接続されます。2つのカウンタ(B001とB002)が、2つの特定のタイプの品目を品目別に、ボックスに落とし込まれるときに カウントされます。各カウンタのオンしきい値が、各品目タイプに可能 な最大数を指定します。ボックスがいっぱいになると、コンベヤベルト は10秒間作動して、いっぱいになったボックスを梱包ステーションまで搬送 し、空のボックスを充填ステーションに搬送します。
回路プログラムは、メッセージ出力ファンクションブロックを使用して、テキストディスプレイおよびIDEC SmartRelayディスプレイに、数えられた種類ごとの品目数と総品目数を表示します。 メッセージ出力は、「チック」機能を使用して、数えられた品目の棒グラフ表示と、数 のテキスト概要表示とを切り替えます。さらに、メッセージ出力のテキスト部分は、メッセージ出力の現在の文字セット設定に従って、英語またはドイツ語で表示されます 。
ファンクションブロックのパラメータ
以下のパラメータの使用方法にご注意ください。
カウンタB001とB002のオンしきい値は、ボックスに入れる各品目タイプの最大品目数を定義 します。
立ち上がり検出インターバルタイムディレーのパルス幅(TH)は、コンベヤベルトの移動期間を定義します。
合計を計算するアナログ演算ファンクションブロックB007は、以下のようにプログラミングします。
値1は、カウンタB001の現在値への参照パラメータです。
値2は、カウンタB002の現在値への参照パラメータです。
演算子1は2つのカウンタを合計する「+」です。
優先度1は高です。(これはファンクションブロックでの唯一の演算であり、したがって優先 度はこの場合無関係です)。
これ以外のオペランドは「+ 0」に設定され、式の出力に影響しません。
メッセージ出力
メッセージ出力ブロックB010は、2つの画面に交互にメッセージ出力4行すべてを「1行ずつ」チックさせて表示します。最初に数えられた品目を示す棒グラフと(B001およびB002の現在値)、B007によって計算された品目総数の棒グラフが表示されます。次の画面には、同じ値の数値とその説明文が表示されます。
メッセージ出力ファンクションブロックには、2つの文字セットが有効に設定されています。文字セット1のメッセージ出力には英語テキストが設定され、文字セット2にはドイツ語が設定されています。2つの文字セットを選択するには、[ファイル] -> [メッセージ出力設定]を使用します。この場合、英語とドイツ語の両方に同じ文字セットを選 択することになるでしょう。IDEC SmartRelayが実行モードになったときに、現在選択されているメッセージ出力の文字セットによって、どのメッセージを表示するかが決定されます。