アナログ台形制御

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簡単な説明

アナログ台形制御の命令により、出力を現在のレベルから選択されたレベルに、指定され たレートで変更することができます。

 

接続

説明

入力En

入力En (有効化)でのステータスの0から1への変化は、開始/停止レベル(オフセット"B" + StSp)100 ms間出力に適用し、選択されたレベルへのランプ制御を開始します。

ステータスの1から0への変化は、直ちに現在のレベルをオフセット"B"に設定し、これによって出力AQ0に等しくなります。

入力Sel

SeI = 0:ステップ1 (レベル1)が選択されます。

SeI = 1:ステップ2 (レベル2)が選択されます。

 

Selのステータスが変更すると、指定されたレートで、現在のレベルが選択されたレベルに変更されます。

入力St

入力St(Decelerated Stop)でステータスが0から1に変化すると、開始/停止レベル(オフセット"B" + StSp)に達するまで、現在のレベルが一定のレートで減少します。開始/停止レベルは100 ms間維持され、その後現在のレベルがオフセット"B"に設定されます。これにより、出力AQ0に等しくなります。

パラメータ

レベル1およびレベル2:到達するレベル、各レベルの値の範囲: -10,000から+20,000

MaxL: 超えてはいけない最大値。
値の範囲: -10,000から+20,000

StSp: 開始/停止オフセット:開始/停止レベルを作成するために、オフセット"B"に追加される値。開始/停止オフセットが0の場合、開始/停止レベルはオフセット"B"になります。
値の範囲: 0から+20,000

Rate: レベル1、レベル2またはオフセットに達する速度。ステップ/秒が出力されます。
値の範囲: 1から10,000

A: ゲイン
値の範囲: 0から10.00

B: オフセット
値の範囲: +- 10.000

p: 小数点以下の桁数
値の範囲: 0, 1, 2, 3

出力AQ

出力AQは以下の式を使用してスケール設定されます。

 

(現在のレベル - オフセット"B") / ゲイン"A")

 

:AQがパラメータモードまたはメッセージモードで表示される場合、スケー ル設定されていない値として表示されます(技術的な単位:現在のレベル)

 

AQの値の範囲: 0...+32767

パラメータレベル1およびレベル2

レベルパラメータのレベル1およびレベル2は、既にプログラムされた別のファンクションの値によって指定するこ とができます

ブロック番号によって必要なファンクションを選択します。

パラメータp (小数点以下の桁数)

パラメータpは、メッセージ出力での、AQ、レベル1、レベル2MaxLStSpおよびRateの値の表示のみに適用されます。

AQのタイムチャート

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機能の詳細

入力Enが設定されると、ファンクションは100 msの間、値StSp + オフセット"B"を設定します。

そのあと、Selの接続に応じてファンクションはレベルStSp + オフセット"B"から、Rateで設定されたレートでレベル1またはレベル2に実行されます。

入力Stが設定されると、ファンクションはRateで設定された加速度で、StSp + オフセット"B"のレベルに実行します。そのあとファンクションはStSp + オフセット"B"にレベルを維持し、100 msの経過後、レベルはオフセット"B"、出力AQに設定されます。スケール設定された値(出力AQ)0です。

入力Stが設定されると、ファンクションが再開するのは入力StおよびEnがリセットされた後だけです。

入力Selが変更されると、Selの接続に応じてファンクションは現在のターゲットレベルから新しい目標レベルに指定 されたレートで実行されます。

入力Enがリセットされると、ファンクションは現在のレベルをオフセット"B"にすぐに設定します。

現在のレベルは、100 msごとに更新されます。出力AQと現在のレベルの間に存在する以下の関係に注意してください。

出力AQ = (現在のレベル - オフセット"B") / ゲイン"A"

設定時に注意すべき特定の特性

アナログブロックパラメータのヘルプについては、「アナログ値処理」のセクション参照してください。

概要