アナログとデジタル
アナログ信号は物理量であり、与えられた範囲のどのような値(連続した中間の値)でも取ることができます。アナログの反対のものがデジタルです。デジタル信号は、以下の2つの状態のみを識別します。 0と1、つまり「オフ」と「オン」の場合のみです。
電気信号からアナログ値へ
イベントの基本的順序
IDEC SmartRelayが物理量を処理するには、複数のステップが必要です。
IDEC SmartRelayは、0 V~10 Vの電圧または0 mA~20 mAの電流を、1つのアナログ入力として読み取ることができます。
このため、物理量(温度、圧力、速度など)を、1つの電気量に変換する必要があります。この変換は、外部のセンサで実 行します。
IDEC SmartRelayは、電気量を読み取り、さらに処理して、これを0~1000の範囲の標準化された値に変換します。この値は、アナログ特殊機能の入力で回路プログラムに適用 されます。
標準化された値をアプリケーションに適用するため、IDEC SmartRelayは、ゲインとオフセットを考慮しながら、アナログ特殊機能を使用して アナログ値を計算します。アナログ値は、特殊機能(アナログリニア変換など)によって評価されます。アナログ特殊機能にアナログ出力がある場合、 アナログ値は特殊機能の出力にも適用されます。
IDEC SmartRelayを使用して、アナログ値を変換して電圧に戻すこともできます。この場 合、電圧は0~10 Vの値をとることができます。
この電圧を使用して、IDEC SmartRelayは外部アクチュエータを制御することができ、アクチュエータはこの電 圧およびアナログ値を変換して、物理量に戻すこともできます。
以下の図に、このイベントの順序を示します。
ゲイン
標準値にパラメータを乗算します。このパラメータを使用して、電気量 を多少高めることができます。 このため、このパラメータは「ゲイン」と呼ばれます。
原点オフセット
増大した標準化値にパラメータを加算または減算できます。
このパアメータを使用して、電気量の原点を多少移動することができま す。 このため、このパラメータは「原点オフセット」と呼ばれます。
ゲインとオフセット
これにより、アナログ値を以下のように計算します。
アナログ値= (標準化値ラゲイン) + オフセット
以下の図に、この式およびゲインとオフセットの意味を示します。
図中のグラフの直線は、どの標準化値がどのアナログ値に変換されよう としているかを示しています。ゲインは直線の傾きに対応し、オフセッ トは直線のy軸通過点の原点からの移動量に対応します。
アナログ出力
特殊ファンクション(アナログ出力付き)を実際のアナログ出力に接続する場合、アナログ出力は0~1000の値のみを処理できることに注意してください。
|